2020年11月1日日曜日

【発達凸凹 Book#41】『【新版】大人の発達障害に気づいて・向き合う完全ガイド』





皆さん、愉しんでますか~?
凸凹フューチャーセンターのトシヤです。
久々に、発達凸凹Bookをお送りします♪

発達凸凹に関する本は本当にたくさんあって、この本がベスト!ということは言えません。

でも、もしかすると一冊の本が、生きづらさを感じている人の扉を開いてくれるかもしれない…という思いを込めて、本をご紹介します。

 本の紹介

『【新版】大人の発達障害に気づいて・向き合う完全ガイド』
黒澤礼子=著/講談社

 本書はまず1章で発達障害に関する基礎知識を解説しています。
 2章では基礎調査票と評価シートを載せています。これは、本人、家族、上司など、誰でも記入できるように工夫してあります。続いて、 著者が日々現場で携わっている例を元に、実例を掲載してあります。
 3章では、具体的な対応方法について、本人ができること、家族や周囲の人ができることをそれぞれ、できる限り具体的に解説しています。

書評

 本書は、家族や周囲の人が当事者に発達凸凹に気づいて欲しいという思いからと渡す一冊として、また、当事者が家族や周囲の人に、自身の障害のことや支援してほしい内容を伝える一冊として、大いに役立つのではと思いました。

 まず、ページ数が72ページとして少なく、イラストが豊富に用いられているので読みやすいです。
 
 第2章の評価シートは直接書き込めるように工夫されていて、特性や長所、短所を総合的・多角的に把握するのに役立つなと感じました。
 
 また、評価シートは、家族や周囲の人など、複数の人に記入してもらうと、多面的な検討が可能となるとともに、当事者と周囲の人との間にある認識のズレを確認することもできるのではないかと感じました。
 
 第3章の対応方法の具体例では、イラストをふんだん交え、要点がまとまっており、すぐに取り入れやすいように工夫されているのがいいなと思いました。

引用とコメント

以下は書籍からの引用とコメントになります。
「⇒☆」から始まる箇所が引用に対するコメント文です。

 本書はまず1章で発達障害に関する基礎知識を解説しています。
 2章では基礎調査票と評価シートを載せています。これは、本人、家族、上司など、誰でも記入できるように工夫してあります。本人が記入すると結果を想像して加減する可能性があるので、本人以外の人にも記入してほしいと思います。 続いて、実例を掲載してあります。私が日々現場で携わっている例を基にしています。
 ぜひお読みいただきたいのは3章の対応方法です。本人ができること、家族や周囲の人ができることをそれぞれ、できる限り具体的に解説しました。
(4ページ)
⇒☆この3章はイラストを交えて、対応方法が分かりやすく説明されているので、時間がない人は3章だけ読んでも、実生活に十分役立つのではと思いました。

障害があると周囲がわかっていて、それは克服できることであり、このようにすればよいと焦らず少しずつ教えてくれれば、変わることができるないかと思うのです。
(39ページ)
⇒☆当事者自身が気づき、周囲が焦らず少しずつ教えてくれれば克服できるという希望を持てる一文です♪

変わろうと努力してくれていることを評価してあげてください。かけがえのないパートナーという言葉は、あなたの価値を最大に認めたことだけはないですか。
(42ページ)
⇒☆変わろうと努力していることを周囲が評価する、もしくは自分自身で評価していくことが大切なのではないかと感じました。

クールダウンの方法を決めておきます。例えば、水を飲む、深呼吸をする、簡単リラックス法(P61参照)、「落ち着け落ち着け」「がまんがまん」と心のなかでつぶやく、好きなことに取り組むなど。
(52ページ)
⇒☆日頃から、自分がどうすればクールダウンできるのか把握し、方法を決めておくことが重要ですね。

動くのは人より3倍大変なのですから、だめな私と思わず、動き出せた自分を褒めましょう。動き出すために、好きなことや、やりやすいことから始めるのもいいですね。
(58ページ)
⇒☆洗顔しただけも「えらい!」と自分を褒めてあげるようにしましょう♪

簡単リラックス法
①力を抜く
 全身にぎゅーっと力を入れる。5まで数えたら一気に力を抜く。2回繰り返。リラックスした感覚がわかる。
②ゆっくり呼吸をととのえる。
 目を閉じて大きく息を吸い込み、口から細くゆっくり吐き出す。10回くらい繰り返す。
③伸びをする
 しっかり大きく伸びをしてから、手のひらを握ったり開いたり。3回繰り返す
(61ページ)
⇒☆発達凸凹のある人は、普段から心身ともに緊張しがちで、リラックスした感覚がわからない人も多いと思います。なので一度力が入った状態にしてから、力を一気に抜くことでリラックスした感覚をつかめるようになります。

くどくど叱ってもわかりません。自分で考えて適当にやることが苦手です。仕事の指示は5W1H を意識して具体的に出しましょう。
・なにを ・どれくらい ・どうする ・いつまでに ・どこへ
 一度にひとつずつ、できればメモにして渡し、大事なことはときどき確認します。
(66ページ)
⇒☆トシヤも、自分で考えて適当にやることが苦手です。その反面、5W1Hで具体的に支持されれば理解でき、支持されたとおりに動けます。

非難されたと思わせないために、主語を「私は」で言うのがコツ。
(69ページ)
⇒☆相手の気持を汲み取ることが苦手な当事者さんも多いので、「私は〇〇と言われたのが悲しかった」と言ってもらえると、相手の気持も理解しやすくなるなと感じました


 

2019年7月3日水曜日

【仲間になってください!】当事者、支援者、研究者... 立場を手放したフラットな対話の場を、日本発達障害学会へ



仲間になってくださる方は、こちらのリンクへ


2019年8月24・25日、北海道北星学園大学で開催される日本発達障害学会で、私たち凸凹フューチャーセンターがラウンドテーブルのひとつを任せていただけることになりました。

学会というアカデミックの世界で、当事者と研究者、支援者、様々な関係者が、フラットに対話する場が実現します。

ここから何が生まれてくるのか。。。発達障害界隈で、何かが変わるきっかけを、私たちがつくれるかもしれません。

しかし、私たちにはお金がありません。北海道・東京・関西から駆けつけてくださるゲストの皆さんと、私たち凸凹フューチャーセンターのメンバーの交通費と滞在費が足りません。どうか、私たちが学会で対話の場をつくることを、応援してくださいませんか?

どんなことをするのか、どんな思いがあるのか、気にかけてくださる方は、下記サイトをご覧の上、応援いただけたら嬉しいです。私たちができる、精一杯のお返しも、頭をひねって考えました。どうか、ご協力お願いします。

仲間になってくださる方は、こちらのリンクへ

ーーー

日本発達障害学会 第54回年次大会(http://jasdd54.jp/
凸凹フューチャーセンター ラウンドテーブル詳細


③「フラットな対話の場から生まれる新たな可能性を体感する
~当事者・家族・支援者・研究者等が肩書きを手放し価値観を共有する対話の場~」

企画:  鈴木さよ(同志社大学)
     奥野美里(凸凹フューチャーセンター共同代表)
話題提供:福島誠(北海道の発達障害当事者ミーティングこんとん代表)
     仁科隼人(はやぶさコンサルティング代表)
     yu-ka(シンガーソングライター)
     恩庄香織(京都市立伏見工業高校)
司会:  鈴木さよ(同志社大学)

日時:8月25日㈰ 15:10~17:10
会場:北星学園大学(http://jasdd54.jp/access.html) 
※このラウンドテーブルは無料で参加できます。

仲間になってくださる方は、こちらのリンクへ


2019年6月30日日曜日

6/29 One day cafe.sapporo開催報告



皆さん、愉しんでますか~?
はい。凸凹フューチャーセンター共同代表のトシヤです。

今回は、昨日(6/29)に行われました、One day cafe.sapporoについての投稿です。
手元に当日の写真が少ないので、簡素な形になりますが開催報告をします。

付箋&ホワイトボードで準備作業を見える化


当日、開催メンバーは10時に北大環境科学院に集合。
トシヤはひなの子育てで警戒心マックスのカラスの夫婦の威嚇攻撃にさらされながらも何とかたどり着けました。

参加者の方にも、上記のカラスの攻撃にさらされながらもいらっしゃた方もおられると思います。怖い思いをされながらも来てくださったことに改めて感謝です。

開催メンバー同志でチェックインをしたあとで準備作業に。
必要な作業を付箋に書き出したら、ホワイトボードを利用をして、作業状況を見える化を図ってみました~


多くの方が準備に奔走してくださいました


OSTの原則を描いているのは、学生の村瀬芽依(めい)さん。
めいさんは、2月のVisualPractice-グラフィックファシリテーション入門編に参加し、以降先生とのディスカッションにもグラフィックを活用されているようです。


また、でむさんのお知り合いのしもさんも、準備に駆けつけてくださりました。
レイアウトからモップがけなど、多岐にわたるお仕事をテキパキとこなしている姿が実に爽やか♪(写真はないですが)

その後、めいさんのお知り合いの学生さんやでむさんのお知り合い、そしてゲストの彩子さんもお越しになり、打ち合わせや準備に奔走してくださいました。

彩子さんのゲストトーク


そしていざ、本番。
本番では、トシヤはいつもの休憩ブースを担当する以外にもゲストとしてトークをしたり、受付をしたりしていたので、いつもより写真を撮る機会がなくて^^;
数少ない手持ちの写真と、でむさんからもらった写真で開催報告をしますね。

参加者同士のチェックインの後はゲストトーク。
一人目のゲストは彩子さん。
ご自身のお二人のお子さんの子育てや教育に関してお話してくださいました。


そして、彩子さんに続いて、トシヤがゲストトーク。

(写真提供:でむさん)

実習として、思いを手放して挑んだめいさんのグラファシ


グラファシは、めいさんが担当。
今回、初めて他人のお話を人前でグラファシするということでした。

事前の打ち合わせ時点で不安があったようですが、「実習の場」として捉える、「完全であらねば」という思いを手放して描くことにトライしてくださりました♪



めいさん、本当にありがとうございます。
初めての人前でグラファシ、どうでしたか~?
今回得た気づきを次回にまた活かせてもらえれば嬉しいです。

ものすごい熱量を感じたOST


ゲストトークの後は休憩を挟んで、OST(オープン・スペース・テクノロジー)
「OSTは初めて」という参加者が多かったのですが、ゲストトークでの対話で熱を帯びたのか、OST実施時にはものすごい熱量をトシヤは感じ取りました~


グループでの対話の後は、3人一組になり、各グループでの対話をシェア。
その後、サークルになって「各自が今日持ち帰りたい気づき」をワンワードで全員でシェアをして会はお開き。

お開きになった後も、会場のあちこちで対話が継続し、OSTで最高潮になった熱量がゆるやかに持続していく感じをトシヤは受け取りました。

謝辞と応援のお願い


本日ご参加された方々。
開催に尽力してくださった山中先生とめいさん。
素敵なトークをしてくださった彩子。
しもさんを始め、準備に駆けつけてくださった方々。

本当に多くの人に支えられて、無事にOne day cafe.sapporoを開催することができました。本当にありがとうございました。

もし、お時間、興味がございましたら、8月の日本発達障害学会でのラウンドテーブルの応援もお願いできたらと思います。

2019年6月9日日曜日

【発達凸凹 Book#40】『自閉症という知性』



皆さん、愉しんでますか~?
凸凹フューチャーセンターのトシヤです。

発達凸凹に関する本は本当にたくさんあって、この本がベスト!ということは言えません。でも、もしかすると一冊の本が、生きづらさを感じている人の扉を開いてくれるかもしれない…という思いを込めて、本をご紹介します。

本の紹介


『自閉症という知性』
池上英子=著/NHK出版新書

本書は、ニューヨーク在住の社会学者が、仮想世界でDJとして活躍するアメリカ人男性、マンガを描くことで自己理解を深める日本人女性など、他者とうまくコミュニケーションできない自閉症当事者を訪ね、彼ら彼女らの驚きの知性に迫った一冊になります。

書評


自閉症当事者は、他者とうまくコミュニケーションができないと思われがちです。
しかし、それは、インテリジェンスの形が多数派とは違うからであり、それぞれに個性的で内面に豊かな世界を抱えている人々がいるという事実を認識することは、社会全体にとってプラスになる、という指摘が印象的でした。

数々の自閉症当事者の知性に触れたことを、著者が「知性の多様性への旅」と表現していましたが、彼ら彼女らの世界観の豊かさの触れること自体を著者が愉しんでいたことが伺えますね。

著者が本書を通して、「『見え方・感じ方のマイノリティ』が、この世界を豊かにしてくれる」ということを伝えている気がして、勇気をもらえる人も多いのでは、とトシヤは感じました。

引用とコメント


以下は書籍からの引用とコメントになります。
「⇒☆」から始まる箇所が引用に対するコメント文です。

ニューヨークに住むようになってから、ダイバーシティ( 多様性)という言葉が創造性とリンクしていることが、身にしみて感じられるようになった。(中略)ダイバーシティは、 創造性の拡大を目指す社会にとっては積極的価値でもある。

⇒☆日本でも、多様性(ダイバーシティ)という言葉が創造性とリンクすることを実感できる機会が増えればいいなと感じました♪

自閉症はコミュニケーションや社会的相互作用の障害と位置づけられている。つまり、人との交流が苦手な人が多い。 
したがって、社会学者が得意とするインタビューによる調査方法や、心理学者が行う環境をコントロールしたラボでの実験などは、当事者に余計な緊張を強いることになり、なかなか深い話をしてもらえない。

⇒☆確かに、トシヤ自身も心理検査を受ける際に過度に緊張した記憶があります^^;

当事者へのインタビューやエスノグラフィーで、 私が大事にし て いることがある。 
それは、彼らが、なるべく(1) その認知特性に合った自然でいられる環境において、(2) 自分らしい「言語」で、(3) 自分が大事だと思っていることを、(4) 自分のペースで時間をかけて語ってもらう、ということだ

⇒☆上記4点を定型発達・発達凸凹を問わず、すべての人が1日のどこかの時間帯で持てるようになれば素敵ですよね♪

デジタル3Dの世界を表現手段とし、自分の内部世界の地図を作り上げているラレの活動はユニークだった

⇒☆トシヤも、自分自身の内部世界の設計にユーモアをもたせようと思いました~♪

「どういうときに職場で難しいと思うの?」 「人間が一番難しいよ。お客や同僚、両方だね。いろんなことを一度に言われて、いっぱいいっぱいになってしまう」  
仮想世界ではあんなに一度にいろいろなことが臨機応変にできたのに、現実世界のマルチタスクは楽ではないと

⇒☆トシヤも共感してしまいました~

ラレさんは、その二つのモードの往還を厭わない。地味な仕事を規則正しく続けながらも、仮想世界に深く没入して創造的に生きることは、勇気がいることなのだ

⇒☆自分もこのように生きていきたいと思いました!

米国では、自閉症スペクトラムの子を持つ親たちの団体は、大きな組織と財政的基盤をもち、自閉症への関心と研究を広く社会に訴える力となってきた。 
しかし、そのなかで自閉症のわが子をなんとか「治癒」したいと熱望する親たちと、自閉症を「アイデンティティ」と捉える当事者本人たちとの立場の違いが、次第に明らかになってきたのだ。

⇒☆日本でも既に起こっている現象かもしれませんね。

まずは、社会的な交流の最中に感情的な負荷がかかりすぎてしまう場合。もう一つは、インプットされる感覚情報が過剰になり、そのために情報を処理しきれず感覚飽和になってしまい、自分のコントロールが不可能になってしまう場合だ。もちろん多くの場合、この両方が同時に起きる。

⇒☆パニック発作が起こる原因についての自己分析になりますが、トシヤも同じような経緯でパニックになることがあります。

定型者は、言葉そのものだけでなく、話し方や表情で話者の本当の意思を探るという、コミュニケーションの癖がついているから

⇒☆今更ながら(笑)、トシヤは「定型発達の人はそうなんだ!」とこの文章を読んで気づきました…

子どものときは大阪のおばちゃんのように、抑揚が大きく表情やジェスチャーも豊かに話す人が苦手で、こう言っていたという。 「その度に言い方や顔つきが変わるし、笑ったりしたら、目の下の影の濃さや顔のしわの長さが変わる。その情報を一つずつ処理せなあかんから、しんどいねん」

⇒☆トシヤも、大阪のおばちゃん的な人が実は苦手^^;

私の知性の多様性への旅のなかで、紗都さんという透明でまっすぐに伸びつつある知性に出会えたことは、私の心をあたたかくしてくれた。

⇒☆「知性の多様性への旅」というのは、素敵な表現ですよね♪

2019年3月9日土曜日

【発達凸凹 Book#39】 『ライフハック大全―人生と仕事を変える小さな習慣250』



皆さん、愉しんでますか~?
凸凹フューチャーセンターのトシヤです。

発達凸凹に関する本は本当にたくさんあって、この本がベスト!ということは言えません。
でも、もしかすると一冊の本が、生きづらさを感じている人の扉を開いてくれるかもしれない…という思いを込めて、本をご紹介します。

本の紹介


ライフハック大全―人生と仕事を変える小さな習慣250』
堀 正岳=著/KADOKAWA・中経出版

本書は、「一瞬で使える、一生使える「武器」をあなたに―」というコンセプトで書かれています。
仕事、日常生活において「効率を高め、快適にする工夫=ハック」の数々がこの1冊に網羅されています。


書評


本書のタイトルには「発達障害」や「発達凸凹」という言葉は登場しません。
それにもかかわらず、「発達凸凹Book」として取り上げたのは理由があります。

『ライフハック大全』を発達凸凹Bookとして紹介する理由


実は、本書を上梓された後、「集中力を持続できない自分に向いている」というように、発達凸凹さんの間で話題になったことを、著者の堀氏が自身のnoteに書いています。

mehoriのライフハックジャーナル
 私は「知的生活の設計」の中で情報発信とは見知らぬ誰かのための贈り物という話をしていました。 
「見知らぬ誰か」にと言うのはGoogleの検索結果によって意図せずにやってくる人というよりも、もっと積極的に、私の側では知らないものの私の情報を探していた人と考えるようにしています。 
 たとえば「ライフハック大全」を出した際、それが発達障害に悩む人のあいだで「これは集中力を持続できない自分に向いている」といったように話題になったことがありました。 
不明にして私はそうした聴衆がいることに気づいていなかったのですが、必要としている方が本を見つけてくれたことに私は恩恵を感じています。 
(「インフルエンサーの罠を乗り越えて「選ばれる人」になろうという話」より抜粋) 

というわけで、今回は「発達凸凹Book」として取り上げさせていただきました。
堀氏の書籍やブログ、noteはマニアックな記事も多いのですが(笑)、文体は優しく、文章構成も論理的で分かりやすいです。特に読書好き・ガジェット好きの方にはおすすめです。

引用とコメント


以下は書籍からの引用とコメントになります。
「⇒☆」から始まる箇所が引用に対するコメント文です。

コイントスをしてAと決まった際に、どうも心がざわめいて落ち着かないならば、実は心の奥底ではBにしたいと思っていたのだと判断して、そちらを選ぶのです。コイントス自体は、自分自身の本心を引き出すためのブラフだったというわけです。
⇒☆選択肢が多いと選択にエネルギーを使いすぎることは凸凹さんにも多いと思われるので、そのような方には有効かもですね♪

自己啓発書のバイブルと言っていいスティーブン・コヴィー氏の『7つの習慣』には、主体的に考えるために選べる言葉がいくつか紹介されています。 
■ ~しなくてはならない → 私は、そうすることに決めた 
■ ~でないとだめだ → ~のほうがいいと思う
⇒☆「主体性を取り戻す」となると壮大なテーマに感じるかもですが、日々の言葉を言い換えることから始めてみてはどうでしょうか?

ネイル・フィオーレの“The Now Habit”には、仕事を先送りしそうなときに使える言い換えが紹介されています。 
■ やらなければ → どこから始められるだろうか 
■ この仕事は大きすぎて無理だ → 最初だけやってみよう 
■ 遊ぶ時間なんてない → 遊ぶ時間を忘れないようにしないと 
このように肯定的な言葉をあえて選ぶことによって、人は肯定的になれるのです
⇒☆先送りや無理なスケジュールを組んでしまいがちな凸凹さんにとっては心強いハック♪

私たちも 私たちなりの悩みを、心のヒーローや、本などで知っているメンターに問いかけて、聞いてもらえばいい のです。
⇒☆あなたにとっての心のヒーローは誰ですか?メンターはいますか?

電話がかかってきたときには、 たとえ予定がなくても「いま3分しかありませんので」と切り出してから話しましょう。
⇒☆そもそも電話自体に苦手意識を感じている凸凹さんに多いので、この切り出し方はパターンとして習得する価値がありそうです♪

そこで「四半期」をベースにした計画表を作ります。形式は自由ですが、そこには、 
■ 1年の概ねの目標 
■ それを実現するための四半期の目標 
■ 四半期ごとの締め日と調整の日程  
といったように四半期の目標が1年の目標を作り上げるように作っておきます。要するに 1年の目標を4回に分けてしまう
⇒☆先の見通しを立てるのが苦手な凸凹さんは必見!

プロジェクトが大きければ大きいときほど、開始「直後」に「大量の時間」を割り当てて、作業を一気に進めましょう。
⇒☆この際に「過集中」のゾーンに入ることができれば、さらにスタートダッシュできそう♪

返事する必要のあるものは「読みました、あとで返事します」とだけ返信し、返信を考えるという項目をToDoに書き込んでメール自体はアーカイブ 
(中略) 
重要なのはメール自体ではなく、メールの用件を信頼できる外部のシステムに移し替えることなのです。
⇒☆この「信頼できる外部のシステム」を複数持っておくことが凸凹さんには有効かもですね♪



2018年12月5日水曜日

【発達凸凹 Book#38】『MSPA(発達障害の要支援度評価尺度)の理解と活用』



皆さん、愉しんでますか~?
凸凹フューチャーセンターのトシヤです。

発達凸凹に関する本は本当にたくさんあって、この本がベスト!ということは言えません。でも、もしかすると一冊の本が、生きづらさを感じている人の扉を開いてくれるかもしれない…という思いを込めて、本をご紹介します。


本の紹介



『MSPA(発達障害の要支援度評価尺度)の理解と活用』
船曳康子=著/勁草書房

本書は、診断ではなく支援を目的として、生活現場でのニーズを重視して開発された新しい発達障害の評価尺度「MSPA(発達障害の要支援度評価尺度)」についての理論と活用を解説した書物になります。

MSPAは、こだわり・睡眠リズム・反復運動といった支援の必要な特性とその程度をレーダーチャートを用いて視覚化し、当事者と支援者がそれを共有できるようにするということが大きな特徴となっています。

本書の前半で、MSPAの開発の意図と特徴について、開発者である筆者が詳細に説明しています。

また、後半では、開発段階から協力し、さまざまな現場でMSPAを取り入れた実践をしている方々が、実際の療育や特別支援教育などの現場におけるMSPAの活用方法について寄稿したコラムが掲載されています。


書評



トシヤがもっとも印象に残ったのは、後半部の、実際の療育や特別支援教育などの現場におけるMSPAの活用方法についてのコラムです。

当事者や家族、そして関わっている多数の支援者が、当事者の特性やライフステージ(幼児期~青年期)毎に抱える困り度を共有する重要性と、その際にMSPAを用いたときの効果について書かれていて、特に支援者の方には有益な情報になるのでは感じました。

また、MSPAに用いて当事者の特性や困り度を視覚化する過程で、所属などの垣根がなくなることで得られる共通理解、保護者と協働体制をとる意思確認、自己理解・自己肯定感の高まりなどの、開発時には意図していなかった機能がMSPAにあるのではと思いました。


引用とコメント



以下は書籍からの引用とコメントになります。
「⇒☆」から始まる箇所が引用に対するコメント文です。

(MSPAは;註)2016年4月1日から保険収載され、医療機関でMSPAによる評価を行う際に医療保険が適用されるようになったこともあり、今後広く一般の医療・療育へと活用されることが期待されています。
(ⅰページ)

⇒☆医療保険が適用されるなら、経済的的な困難を抱えることが多い当事者もMSPAを受けることが容易になっていますね。

MSPAは特性の個人差を視覚的に理解できるように工夫してあります。それを当事者の方やご家族、多職種にわたる支援者が共有することで、特性に対する共通理解を促し、現場への支援に活かすことができます。
(ⅰページ)

⇒☆当事者・家族・支援者が共通理解・共通言語を持てることに大きな意味があると思います!

(MSPAによって;註)支援の必要な特性とその程度を視覚化し、当事者と支援者がそれを共有できるようにするということが大きな特徴となっています。
(4ページ)

⇒☆凸凹フューチャーセンターでも、グラフィックファシリテーションを用いて、「話の視覚化(見える化)」を行っていますが、この「視覚化する」ということが、本当に当事者や支援者の理解とその共有をよりやりやすくしていることを常々実感しています。

発達障害者は困難さとともに、特技やとくに得意な分野を持ち合わせていることが多いので、これらを積極的に見出し、軸として生かしていくことで全体的に過ごしやすくなると考えられます。 
そのため、得意分野及びその程度の聞き取りを最後に行い、これも欄外に記載するようにしています。
(19ページ)

⇒☆最後にこの「得意分野の聞き取り」を行うことで、ポジティブな印象を持ってMSPAでの評価を終えられるのは素敵だと思いました♪

(MSPAによる;註)評価を行えるのはあくまで発達障害に精通した臨床家・実務家に限られること、評価はマニュアルに則って行なわれなければならないこと、評価者は講習会ついて研修・トレーニングを受ける必要があるということを、あらためて強調しておきたいと思います。
(32ページ)

⇒☆MSPAの講習会を受けられる機会や場所が今後増えていくことに期待ですね♪

多動性の要支援度が高い場合、児童期にはじっとできるように注意するのではなく、プリント配布係の役を与えるなどして立ち歩けるようにするといった配慮があるとよいでしょう。 
成人では、できれば、動くことが業務内容になっているような仕事を選ぶなどの工夫がよいかもしれません。
(44ページ)

⇒☆なるほど~。要支援度の高い多動性を抑えようとするのではなく、逆にそれを生かすような役割や仕事を選ぶという選択肢を本人に持たせることが大切なのですね。

診断名のみが伝わると、「障害」という言葉を受け止めることで自己評価が低下し、また周囲も「障害」だから支援をしてあげなければ。という上からの目線になりやすい傾向がありました。 
これに対し、特性を自他がともに理解するという観点が入ってくることで、何をどうすればよいのかがよりわかりやすくなるというプラスがあるように思います。
(50ページ)

⇒☆「特性を自他がともに理解する」ことで、必要な支援をお互いに創り出す、もしくは、必要な支援がどのようなものであるかについて建設的な対話を行うという、より前向きな態度に変わることが期待できますね♪

「つきあう」には時間がかかりますし、当事者本人の主体性が必要です。周りが「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」と言うのではな、本人の「こうしたい」という気持ちを中心に据えて、時によっては待つということも重要です。 
本人が自分の特性に「つきあう」にはどうしても時間がかかるということを。周囲の人々も理解して支えていくことが大事であると思います。
(52ページ)

⇒☆当事者としても、自分の特性に「前向きに」つきあえる時もあれば、後ろ向きに「つきあう」ことしかできないときもある。そうした自分の特性に対してのつきあい方にも、時期などによって多様性があるということを受け入れていくことが大事かもしれないなと当事者としてトシヤは思いました。

MSPAがめざしているのは、個々人の発達特性を当事者本人が知ること、周囲にもそれを共有して知ってもらうこと、そしてその理解の差を縮めることで、自分に合った環境を選べることになるということです。 
当事者が生活の場で暮らしやすくすることこそが、MSPAの考える一番重要な点です。
(52ページ)

⇒☆自分に合った環境を選べるようになると同時に、自分に合った環境を自分と周囲とともに創り上げていくようになる人が、今後増えていけば素敵ですね♪

(子育て;註)相談の場や3歳児健診などの機会において発達障害の疑いが持たれた場合、すぐに病院の受診を促されるというのは親御さんにとって心理的な障壁が高いと考えられます。 
そうした場合でも、MSPAは診断名を出さない形で特性の理解ができますので、地域の支援の場でMSPAが活用できれば、診断を持たずに早期支援につなげることが可能になるのではないかと思います。
(54ページ)

⇒☆「まず診断ありき」ということをどうしても意識しがちですが、診断を待たずに子どもの特性を関わる人全てがその子の特性を理解して、早期支援に繋がればいいなと思いました。

(同時面談システムとは;註)本人、保護者、それに担任の先生など学校での支援者の方に相談の場に同時に来ていただき、支援センター所属の心理士(当初は清水先生)と、それに専門家として私が加わって。1時間の面談のなかで情報収集からアセスメントまでを一気に行うというものです。 
医療機関ではないので診断書は書けないのですが、この子の状況を良くするために明日からどうしていくのがよいのかという解決の道筋を、関係者がみんな集まっている場で示し、共有するというやり方です。 
(中略) 
この同時面談システムは、そうした箱ごとの垣根をなくして、関係者と専門家が一度に顔を合わせて相談しようという試みで、実際にやってみた実感として、とても早く共通理解と支援が得られるという感じがしています。 
顔が見えていることで、それぞれの方が自分の思いを語るだけでなく、相手の話も聞きますし、そのことによって「親御さんはこう考えていたのか」「学校ではここで困っていたのか」といった気づきも得られます。 
MSPAのツールを使うことで、それぞれの方の見方を勘案しながら公平に情報収集をすることができますし、何より、「この子の未来のために明日からどうしていくか」ということについてどれだけみんなが協力できるか、できる範囲でどこから始められるか、ということをその場で真剣に考えて共有することができます。
(62ページ)

⇒☆これは画期的なやり方だと思いました。この同時面談システムを行う際に、グラフィックファシリテーションが寄与できる部分が多いにあると感じました~♪

成人の発達障害の方を診察していて痛感していることは、現代は情報化社会で職種がずいぶんと変わってきていて、そのことが、発達障害者の就労の可能性を狭めているのではないかということです。 
以前であれば、伝統工芸の職人であるとか技術職、簿記などが、細い繰り返し作業による職種に適性がある方の就労先となっていました。それが、IT化やAI化といった現代の趨勢のなかで不要とされ、就労できない方々が出てきています。 
この状況をどうすればよいのかという妙案は持ち合わせていませんが、発達障害者が特性を活かせる職種をどう確保していくか、ということは社会全体にとって重要な問題だと考えています。
(64ページ)

⇒☆「10年後には、現在には存在しない職種が数多く誕生することが予想される時代」でもあるので、「特性を活かせる職種を今のうちから確保していく」のではなく、逆に「一人ひとりの特性(凸凹)から職種を新たに創り出していく」という、ある種逆の発想が必要かもしれないなと感じました。

親御さんが発達障害である場合の子育ての困難に関しては、それに対する支援に特化した制度はないというのが現状です。 
子育て支援センターには育児不安への相談窓口がありますので、そういったところを利用するのは一つの方法でしょう。 
(中略) 
MSPAを通して自分を知り、周囲の支援者にもそれを共有してもらうことで、メンタルヘルスを維持しながら子育てをしていただきたいと思います。
(64~65ページ)

⇒☆発達障害を持つ親御さんの子育てに関する支援に特化した制度が今後確立されることが必要だなと感じました。また、発達障害を持つ親御さんを支援するサービスを提供するソーシャルビジネスが増えていくことに期待ですね♪

元の特性は変わりにくいと考えた上で、これまでは対処法を身につけることで適用することができたけれども、その対処法は環境に応じて微調整したりやり直したいする必要があるのだと思っていれば、生涯を通じてトラブルを避けることができ、暮らしやすくなるのではないでしょうか。 
生得的特性を変わりにくいものとして捉えることの背景には、こうした考えがあります。
(66ページ)

⇒☆諦めるのではなく、特性として捉えて「明らめる」ということにも通じる考え方ですね。自分の特性を変わらないものとして前向きに明らめて、受け入れていこうとトシヤは思いました。

個人の特性に即したぶれない軸を持ち、そしてそれを本人と周囲の支援者の双方が理解して共有することが、無理のない積み上げとしていくためにはどうしても必要です。 
その支えとなるぶれない基準となるものとして、MSPAというツールを開発し鍛えてきました。
(69ページ)

⇒☆「ぶれない基準」だからこそ、「鍛える」という表現がぴったりくるなあと感じました。

MSPAでは幼児期のエピソードを中心に聞き取りを行うため、昔の記憶と共に感情がよみがえるのでしょう。 
過去の苦労を思い出し、泣きながら笑顔で話す保護者と共に、「今ここ」にある辛さや困りとは別の、「過ぎ去った苦労」そして「乗り越えてきた歴史」を追体験し、共有することができます。 
「今ここ」で必要な支援を行うにあたり、保護者と協働体制をとる意思確認のための貴重な機会と捉えることができます。
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⇒☆トシヤも診断を受ける際に、母子手帳を開いて自分の養育歴を読んで、「母親にすごく愛されていたんだな」ということがわかって少し涙ぐんでしまったことがありました。

MSPAはその構造上、苦しかった過去を振り返り、時に押し込めていた感情を吐き出す場になりえます。そして、特性によるものとそうでないものを整理して自己理解を促すことで、(中略)自分をより受け入れられるようになり、自己肯定感が高まることがあります。 
私は、こうしたプロセスは非常に心理治療的なのではないかと考えます。
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⇒☆MSPAの開発時に意図したこととは別の、副次的な効果なのかもしれないと感じました。

京都国際社会福祉センターにて、講習会を行っております。MSPAの評定は、発達障害についての専門的知識を有する専門職者が、MSPAの考え方や評定基準についてしっかりと理解し、十分な評定練習を積んだ上で行う必要があります。 
そのため、現状では、講習会を受講してから使っていただくことを原則としています。現在は年間6回程度、京都で講習会を開催し、1回につき50~100名程度の受講生に対して1日半の講習を受けていただいています。 
京都国際社会福祉センターのホームページを通じて申し込みをしてください。
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⇒☆MSPAの評定の講習を受けた修了生が増えるとともに、MSPAというツールやその概念に対して理解を持つ人が増えていくことにも期待ですね♪

2018年11月10日土曜日

「誰にとっても働きやすい環境を考える グラフィックファシリテーションとともに」を協働開催



昨日(2018年11月9日)、「誰にとっても働きやすい環境を考える グラフィックファシリテーションとともに」を協働開催しましたので、その報告をします。
報告者は、トシヤです。

StandUpForMultiColorsさん・ソーシャルスタンドさんとの協働開催


今回のイベントは、StandUpForMultiColorsさん・ソーシャルスタンドさんとの協働開催でした。会場は、レンタルスペースglad spaceさん。


凸凹フューチャーセンターにとって、初の東京でのイベント開催でしたが、StandUpForMultiColorsのえんどうさん・エミさん、ソーシャルスタンドのヒサトさんのお気遣いがあり、アウェイ感ゼロでイベントに臨むことができました♪

自然発生的にグラデーションを形成されるアイスブレイク


参加者は10名程度。
過去にOne day cafe.kyotoに参加したことがある方、「グラファシに興味があって」という方、中には、「何のイベントか実はわからずに来ました~」という方も♪

最初は参加者全員でのチェックイン。
半円になって一人ひとりの自己紹介を時間をかけて行いました。

次に、アイスブレイク。
「話す方が好きor聞く方が好き」といった質問を交えながら、参加者の特性や好みが自然発生的にグラデーションをなしていく様子がトシヤ的には興味深く写りました。

「誰にとっても働きやすい環境について」の対話に誰もが熱中


その後、今日のイベントの趣旨である「誰にとっても働きやすい環境」をまずは3~4人のグループで対話。その対話の内容を全員でシェアする傍らで、さよさんがグラフィックを描いていきました。

さよさんのグラフィックが完成したら、参加者全員がプロッキーを片手に、2~3人1組になり、グラフィックの前に集結。

「今の話でここが気になった」「ここの部分で自分はこう感じた」と1人が語ると、同じ組の誰かがグラフィックにその「気になったこと」「感じたこと」を記入していく。



上記のような方法で、お互いの思いや気づきをレコーディングし合いながら、さらに対話を深めていきました。

最後にリフレクション。
A4用紙一枚に、それぞれが今回の対話での気付きや感想を記入し、全員にシェアしていきました。

今回は2時間のイベントだったのですが、終始対話が盛り上がり、リフレクションが終わるまで用意したお菓子や飲み物がほとんど減りませんでした。それほど、参加者全員が対話に熱中したのだなと改めて感じました。

「東京でもOne day cafeを!」という声を受けて


2018年の春のOne day cafe.kyotoにて、一人の参加者がこういっておられました。「こういった対話の場を是非東京でもやってほしい。東京でもこういった対話の場を必要としている人がたくさんいると思うので」

上記の声にどれだけ応えられたかはわかりませんが、参加された方がそれぞれの気づきを得て、日常に持ち帰ってもらえたら嬉しいなと思います。

謝辞


最後になりますが、凸凹フューチャーセンターにとって初の東京でのイベント開催に当たり、細やかで温かい協力を頂いた、StandUpForMultiColorsさん・ソーシャルスタンドさんにお礼申し上げます。

次はぜひ京都でコラボしましょう♪