とうとう迎えたOne day cafe. kyoto の記念すべき10回目。今回は会場を変更して、伏見いきいき市民活動センターで開催しました。いつもに増して盛り上がったカフェの内容を報告したいと思います。
ゲストトーク
前半はゲストの方お二人による、ゲストトークです。
一人目のゲストはなんと東京から来て下さったワークショップデザイナーの元木一喜さんです。ワークショップデザイナーとはコミュニケーションの力を育成する仕事です。元木さんは普段ITものづくり教室で、パソコンを使って子ども達と共に学ぶ場を共に作り教えられています。
きっかけは小学生の時にパソコンに興味を持ち取り組んでいる内に詳しくなり、人に教える機会が増えていったことからだそうです。それが今につながり、仕事を通してたくさんの人との出会いや子ども達の笑顔に触れ、いきいきと働かれている様子でした。
自分の好きなことを仕事にするのは難しいかもしれませんが、その中でやりがいを見つけたり得意なことが生かせるのは幸せではないでしょうか。
また人と関わることの大切さについても述べておられそれによって自分を知ることや、話しやすい場づくりが必要だと仰っていました。コミュニケーションを大切にしとてもフランクな元木さんらしいお話でした。
二人目のゲストはサポートスタッフとしても参加して下さっている谷さんです。谷さんはご自身で会社を設立し経営されています。
きっかけは子どもさんが発達障害だったことによるそうです。子どもの頃からパソコンに触れプログラミングの技術が非常に優れる一方、不得意科目はとても苦手という極端さがありました。谷さんは技術や才能が十分にあり本来ならば社会で活躍出来るのに、コミュニケーションに難があり得意と不得意の差が激しい為に苦労している方たちが働きやすい職場を作ろうとなさっています。
お話を伺っていると自分の能力が最大限に生かせる場かどうか、それが社会に上手くはまるかどうかが大事なのではないかと思います。今後谷さんの会社のように、従業員を大切にし皆が輝ける会社が増えていけば良いなと期待しています。
テーマトーク
後半は参加者の方に話し合いたいテーマを提案してもらい、興味のあるテーブルに分かれてのテーマトークです。
今回のテーマは以下の6つです。
①障害を認めない親とどうつき合うべきか?
近年発達障害の認知が広まり早期発見のケースも増えてきています。幼少期に診断が下りなかなか受け入れられない親御さんもいる中で大人になって分かった場合、どう伝えるかというカミングアウトの問題があり伝えるに当たっては診断されたタイミングの影響もあるようです。また適度な距離が必要であり、上手くいかない場合は縁を切るべきかどうかという意見も出ました。
②同じ職場の凸凹さんのフォローの仕方
凸凹のある方は仕事をする上でどうしても困難を抱えがちですが、本人はどうして欲しいか言えず周りもどうサポートしたら良いか分からないということが少なくないようです。そういったことが伝えられるように職員同士が話しやすい安心・安全な場づくりが大切だと発表されていました。
③仕事の安定性と成果主義
発達障害の方は精神的な安定さに欠け仕事を休みやすい傾向にあります。また自分がどこまで出来るか分からない人も多いようです。それぞれが得意な分野で働き且つ就労支援を受けられるような状態であることが望ましいとお話されていました。
④人はいつ発達障害に出会うべきか?
発達障害と診断されるタイミングは人それぞれです。子供の時に分かると療育が受けられ社会に適応出来る技術や行動パターンが早くに習得出来ますが、出会うべき時に出会うのではないかとも仰っていました。ですが出来れば働き始めるまでに分かるのが望ましいようです。
⑤発達凸凹と犯罪は関係あるのか?
事件が起きた時に犯人の情報として「障害を持っている」という報道をされる時があります。しかし同じ障害を持っているとそのイメージから一括りにされてしまうところがあり、そうなると本当に困っている当事者の肩身が狭くなってしまいます。犯罪=障害の原因ではありません。背景を考えることが重要です。そしてもし起きてしまった場合は加害者本人の為になることをするのが必要と述べられていました。
⑥こんな「おかん」にいてほしい!
社会に余裕がなく求められる水準が高い現代において、職場や身近に理解者がいると助かりますが「おかん」的な存在がいると更に心強いです。求める像としては障害への理解は前提⅓として、柔軟な対応が出来たり精神的な安定性のある人。全体を見たり素直な人、想像力のある人などが挙げられていました。
One day cafe. kyoto で行っているテーマトークは各テーブルに模造紙とペンを配置し、話す・聞く・書くといった様々な形での参加が可能となっています。少人数の議論でどのテーブルも深く濃い内容となりました。
One day cafe. kyoto の一番の魅力は、生の声が聞けたり色々な人に出会えることです。今までたくさんの人に支えられてここまで来れました。いつも参加、応援して下さる皆さんのお陰です。本当にありがとうございます。
自助会を立ち上げるという初めての試みの中、まずは10回を目標として頑張ってきました。今後も参加者の皆さんに「来て良かった」と思って頂けるようにますますパワーアップしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
【凸凹フューチャーセンター(One day cafe. kyoto )】
自分自身にとっての凸 (強み) は、 おにぎりの中に入っている梅干しのように ぱっと見ただけでは外からは見えにくい。 中に大切にしまわれていて、 自分では見つけにくい。 そんな凸凹を大切にして コミュニティの中での対話やコミュニケーションを通じて自分の凸に気づいていく 学び・成長し続けるコミュニティを 私たちはめざします。
話の見える化(グラフィックファシリテーション)を活用したサポート
話した内容を、その場で文字とイラスト描いて 見える化していくグラフィックファシリテーションを活用した対話の場づくりを行っています。話した内容を忘れても確認できるので、話すことが苦手な方も、人見知りの方も、話しすぎる方も安心して対話に参加することができ、参加者ひとり一人が自分のペースで安心して過ごせる場づくりを心がけています。
気軽にご参加ください♪
話の見える化(グラフィックファシリテーション)を活用したサポート
話した内容を、その場で文字とイラスト描いて 見える化していくグラフィックファシリテーションを活用した対話の場づくりを行っています。話した内容を忘れても確認できるので、話すことが苦手な方も、人見知りの方も、話しすぎる方も安心して対話に参加することができ、参加者ひとり一人が自分のペースで安心して過ごせる場づくりを心がけています。
気軽にご参加ください♪
One day cafe. kyoto は発達障害について話してみたい方の対話の場、学びの場を開催しています。「生きづらさを感じているけれど、どうしたらいいかわからない」「身近に生きづらそうな人がいるけれどどう接すれば良いかわからない」「専門家から学ぶのは少し敷居が高い」等、まずは当事者も支援者も普段の肩書きの看板をおろして、対等に対話することでの気づきを大切にしています。発達凸凹の?について語るcafeに「行ってみようかな」と興味を持たれたら気軽にご参加ください♪皆様のお越しをお待ちしています。この他にも、定期的に「マインドマップ」「話の見える化を活用したサポート」「ABD読書会」などの勉強会やワークショップを開催していますので、関心をもたれた方はお気軽にお越し下さい。
Facebookページ
https://www.facebook.com/onedaycafe.kyoto/
こくちーず *イベント情報を発信しています。
http://www.kokuchpro.com/group/onedaycafe/
Facebookページ
https://www.facebook.com/onedaycafe.kyoto/
こくちーず *イベント情報を発信しています。
http://www.kokuchpro.com/group/onedaycafe/
0 件のコメント:
コメントを投稿