2018年1月30日火曜日

【開催レポート】第11回発達凸凹の?について語るcafe

    第11回発達凸凹の?について語るcafeの 報レポートです。

   第11回One day cafe. kyoto 、今回は中京いきいき市民活動センターで開催しました。
   京都市内に数ある市民活動センターの1つで、住宅街の中にある落ち着いた場所です。

   いつもは「対話の場」ということでゲストトークとテーマトークの2本立てなのですが、今回は少し内容を変えて、「全員が主役」という趣旨でヒーローインタビューを行いました。

 参加者として行った集まりで「自分が主役になる」、そのような経験はあまりないのではないでしょうか。いつもとは違ったOne day cafe. kyoto の様子をお伝えします。


ストーリーテリング
(ヒーローインタビュー)

   前半は3人でグループを作り、円になってインタビューをしました。役割は、①話す人・②聞く人・③書く人の3つです。最初にそれぞれの役割を決め、「自分の長所」を3つ挙げてもらいました。

 聞く人は話す人がもっと話したくなるように質問をしたり相槌を打ちます。書く人は話す人の言葉を付箋紙にメモしていきます。時間は2分間です。話が終わると1回ごとにグループでそれぞれお互いの良かったところや感想を共有しました。

 自分が話した言葉を他の人から言ってもらうことによって、新たな視点で自分を見るなどの気付きがあったようです。

 最後に付箋紙を「プレゼント」という形で話した人に渡しました。自分の発したものがそのまま返ってくるという経験はあまりないのではないでしょうか。このインタビューでは自己肯定や自分を認めてもらうことの大切さを感じました。

 後半は3つの役割はそのままで、メモを取るものを付箋紙からA4の紙に変更し、自分のことを自由に話して頂きました。時間は7分間です。

 「自由に話す」というのは意外と難しいものです。またテーマが与えられても、それに対する自分の考えがなくては話をすることはできません。

 最初は悩みながらもすぐに饒舌に話す方、考えをまとめたり言葉を選びながら話す方、聞き手によって話が引き出される方など様々でした。

 インタビューを通して感じたことは、皆さん自分のことをよく理解し、それを言葉にして発信する力がとても高いということです。今後は自己理解から一歩進み、自分の性格や特性をどう工夫すれば苦手なことをカバーできるのか、社会に上手く適応できるのかを考えていければ素敵だなと感じました。

 また少人数制にすることにより、相手の話をじっくり聞けることや皆が均等に会話できるという点が良かったと思います。

 最後に全員の中から1人立候補してもらい、先程した話を全員の前でしてもらいました。今まではゲストに話をしてもらっていたので、話す人を直前に決めてそのまま話をして頂くというスタイルが新鮮でした。参加者の方もいつもとは違う雰囲気でお話を聞いておられました。

 今回は全員が話すという機会を設けましたが、いつもは緊張したり他の方に遠慮してしまってなかなか自分の思いが話せないという方もいらっしゃいます。しかしそういった方も5~7分という長い時間を上手にお話されているのが印象的でした。

 1人1人それぞれの思いがあって、聞き手の反応や尋ね方により応えも変化することも感じられました。話す・聞くというのは、相手との言葉だけでなく、「心のキャッチボール」だと思います。

 また書く(可視化する)ことにより、理解が深まり且つ後で振り返ることができます。可視化は障害の特性を補う有効な方法だと考えているので、普段から活用していければ、と思います。

 
   One day cafe. kyoto は、これからも参加者の方が安心して過ごしたり本音を話すことができる場所、共に学び成長する場所でありたいと思います。これからも「対話の場」として皆さんの様々なお話が聞けるのを楽しみにしています。

 また「こういったことをしてほしい」という意見もお待ちしています。皆さん、是非気軽にお越し下さい。スタッフ一同、お会いできるのを楽しみにしています。


【凸凹フューチャーセンター(One day cafe. kyoto )】

自分自身にとっての凸 (強み) は、 おにぎりの中に入っている梅干しのように ぱっと見ただけでは外からは見えにくい。 中に大切にしまわれていて、 自分では見つけにくい。 そんな凸凹を大切にして コミュニティの中での対話やコミュニケーションを通じて自分の凸に気づいていく 学び・成長し続けるコミュニティを 私たちはめざします。

話の見える化(グラフィックファシリテーション)を活用したサポート

話した内容を、その場で文字とイラスト描いて 見える化していくグラフィックファシリテーションを活用した対話の場づくりを行っています。話した内容を忘れても確認できるので、話すことが苦手な方も、人見知りの方も、話しすぎる方も安心して対話に参加することができ、参加者ひとり一人が自分のペースで安心して過ごせる場づくりを心がけています。

気軽にご参加ください♪

   One day cafe. kyoto は発達障害について話してみたい方の対話の場、学びの場を開催しています。「生きづらさを感じているけれど、どうしたらいいかわからない」「身近に生きづらそうな人がいるけれどどう接すれば良いかわからない」「専門家から学ぶのは少し敷居が高い」等、まずは当事者も支援者も普段の肩書きの看板をおろして、対等に対話することでの気づきを大切にしています。発達凸凹の?について語るcafeに「行ってみようかな」と興味を持たれたら気軽にご参加ください♪皆様のお越しをお待ちしています。この他にも、定期的に「マインドマップ」「話の見える化を活用したサポート」「ABD読書会」などの勉強会やワークショップを開催していますので、関心をもたれた方はお気軽にお越し下さい。

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こくちーず *イベント情報を発信しています。
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